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Variety of Coins

イギリスのポンドに換金する前に・・・

あなたは現金持参派?クレジットカード派?

​ 「どのくらい現金でポンドを持って行けばいいか」というのはイギリスに初めて行く旅行者にとっては頭を痛める問題だと思います。実際問題として、ポンドに両替した時点で、数%とも言われる、少なくない手数料を支払うことになってしまいますし、加えて使用しないで残ったポンドをもう一度日本円に換金すると、またそれなりの手数料がかかることもあります。一方で、クレジットカードの手数料は通常、両替よりもずっと低く設定されています。

 

 ご参考までに『どういったケースで現金が必要なのか』ということをご紹介致します。

​イギリス人は殆ど現金を持ち歩かない

 

 

 イギリス人は20ポンドくらいしか持ち歩かないとよく言われます。日本人からすると「それだけ!?カードが使えない時はどうするの!?」と驚いてしまいますが、現金しか使えない場面というのは実はイギリスでの日常生活の中では稀にしかありません。

  1. タクシーに乗る

  2. バスに乗る

  3. ​チップを渡す

  4. 自動販売機での品物の購入

  5. 小さな個人経営での少額な買い物(新聞、サンドウィッチ1つ、ジュース1本など)

  6. 子供や結婚式等のプレゼントととして

  7. 教会での献金

  8. 学校、街角、ショップ、スーパーなどで行われているチャリティ募金やチャリティ関係イベントでの購入

この中で、旅行者が遭遇する現金を使る場面としては1~4かと思います。

1.タクシーに乗る:カードが使用できるタクシーはほぼありませんので、タクシーをご利用になる場合には乗る前にいくらくらいかかるかを窓越しにドライバーに聞き、手持ちの現金が充分か(乗車料金プラス10%くらいのチップが必要となります)を確認の上、乗り込んでください。

2.チップを渡す:レストランなどではカードで支払いを済ませる際にチップ分を乗せた金額を支払額として払うこともあります。それが出来ないレストランもありますので、その際には現金でチップ分をテーブルに置いておきます。また、ホテルで、荷物を持ってもらった場合のボーイさんへのチップ、何かを予約してもらった際にコンシェルジェのスタッフに渡すチップは現金になります。

3.バスに乗る:バス利用はロンドンであればオイスターカード(Oyster Card。日本のSUICAの様なカードで、主にロンドンの公共交通機関を使用する際に使います。1日乗車チケットよりも安い値段で利用できます)で支払うのが最も経済的な方法ですので、バスを使用するのであれば地下鉄にも使えるオイスターカードを購入することをお勧めします。地方ではバス乗車時に現金で支払うこともありますが、最近では利用するバス会社のサイトで切符を購入してからバスに乗ることも一般的になっています。

4.自動販売機を利用する:主に空港、駅、公共施設の様に近くに有人のコンビニ等がある建物の中に設置されています。カードが利用できる自動販売機も増えてきていますが、『お釣りが出ない』、『購入したものが出てこない』等のトラブルも結構あったりしますので、有人のショップでの購入の方が便利かと思います。

​ 

​ 以上のことを考えてみると、タクシーを利用しないのであれば、余り現金は必要ないということがお分かりいただけるかと思います。

​イギリスでの旅行者『お金関係トラブル』あるある

 

 

 色々熟考の上準備したにも関わらず『失敗した・・・』ということがないように、ここではよくあるトラブルについていくつか挙げておきます。

 

 

1.家族が何年も前にイギリスに行った際に購入した残りのポンドを貰い、いざイギリスで使おうとしたら現在は使えない旧札だった。

 実はこのトラブルはかなり多く発生しており、そのお金が現在使用できるかどうかは渡英前にチェックしておくことをお勧めします。特に5ポンド札と10ポンド札はプラスチックの様な手触りの物に2016年と2017年に代わっており、また2020年2月から20ポンド札も新札に移行していくので、この3タイプのお札に関しては特に注意が必要です。

 こちらが使用できる現行のお札となります。Bank of Englandのサイト

 

 現在では旧札との交換もイギリスの銀行に口座がなければ交換することが難しくなっており、大量にお札が残っている場合以外は新札に交換することは諦める方が良いかもしれません。

​***ちなみに1ポンド硬貨もゴールドとシルバーの2色仕様の新コイン以外は使用できません。

 

2.銀行で両替したら50ポンド札ばかりで渡され、現地で買い物した際に受け取り拒否をされた。

 イギリスでは50ポンド札は市場に余り出回っておらず、小さな個人経営のお店や、『チェッカー』と呼ばれる偽札かどうかを調べるペンを常備していないショップなどでは受け取り拒否をすることが認められています。特に空港から出てタクシーを利用し支払いに50ポンド札を出して受け取り拒否をされると本当に途方に暮れてしまいます。銀行で両替する際には、『成るべく小額紙幣を入れてください』とお願いをし、到着直後に困らない様にしてください。

3.JCBのクレジットカードを持って行ったら使える場所が限られていた。

 イギリスでほぼどこでも使用できるカードはVISAかマスターカードです。他のカードはロンドンのような大都市では使える場所も多いですが、地方都市では先ず使用できませんので、クレジットカードをメインに旅行されるのであれば、これらのカード会社をご利用ください。

 

4.トラベラーズチェックが使用できなかった。

 トラベラーズチェックはロンドンのような大都市でも使用できる場所がかなり限定されてきています。その他の支払方法をご利用ください。

 

5.お財布と一緒に携帯も紛失し、カード情報もなくカード会社に連絡できなかった。

 携帯にカードの写真/番号/連絡先等を紛失時の情報として入れていらっしゃる方も多いのですが、紛失する際には同時に無くしてしまう方もいらっしゃいますので、他の手段でもこれらの情報を保管しておかれることをお勧めします。

6.スコットランドで現地のお札を受け取ってしまい、イギリスに戻った時に使用できないと言われた。

 スコットランドでお買い物をしてお釣りをもらった場合には、必ずイギリスで使用できるお札かどうかを確認して下さい。スコットランドも日本人からすると『イギリス』ですが、通貨や言語、教育、政治などに関してイギリスとは違う制度が存在します。イギリスの紙幣はスコットランドでは使用できますが、スコットランドの紙幣はイギリスでは使用できませんのでご注意ください。イギリス内でもスコットランドの紙幣をイギリスのものに交換するのは簡単ではありません。受け取らないことが一番です。

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