

~英国大学での医療英語コース初めて物語~
一人の医師が繋いだ
レスター大学と日本人の為の医療英語プログラム
今でこそ、海外短期研修や医療系サマープログラムの情報はインターネットで比較しやすくなりました。しかし、2000年代半ば当時、医学生がイギリスで「医療英語と医療システムを学ぶ」という機会は、今よりずっと限られていました。
英語力が十分に高いことを前提にした研修はあっても、
「英語にまだ不安はあるが、将来のために医療英語を学びたい」
「海外の医療現場や医療制度に触れたい」
そう願う日本人医学生にぴったり合うプログラムは、ほとんど存在していなかったのです。
始まりは2005年にさかのぼります。
当時レスター大学に留学していた岩下義明医師(現島根大学医学部教授)は、現地で受けた英語教育の手法に大きな可能性を感じ、この学びを日本の後輩たちにも届けられないかと考えられました。そこで、留学生向けの英語教育を担っていたレスター大学の ELTU を訪れ、「日本人医学生のための医療英語プログラムを作ってほしい」と大学に働きかけられました。
その背景には、当時の日本人医学生が抱えていた現実的な壁がありました。
海外病院実習のようなプログラムは、もともと高い英語力があることを前提としていることが多く、反対に一般的な短期語学留学では、病院や医療システムに触れる機会が乏しい。
その「間」を埋める選択肢が、ほとんどなかったのです。
求められていたのは「英語が完璧な人のための研修」ではない
岩下先生が大学に伝えられたのは、単に「医療の講義を増やしてほしい」ということではありませんでした。大切だったのは、英語にまだ自信がない日本人医学生でも参加しやすいこと、そして将来の海外実習やキャリアに役立つ現実的なプログラムであることでした。
先生が思い描かれていた「本当に価値のあるプログラム」とは、上位の一部だけが参加できるものではなく、本当に意欲ある学生が一歩踏み出せるものでもあったからです。
2006年、ついにプログラムが実現
プログラムがスタートしました。岩下先生は日本に戻られた後も、忙しい医師としての仕事の合間を縫って、周知や参加者募集、プログラムに関する学生からのQ&A対応、渡航支援…と、全てのサポートを一手に引き受け、構想から約1年後の2006年8月に【日本人医学生のための医療英語プログラム】が実現しました。

進化を続けながら、原点を守り続けるプログラムへ
あれから20年… もちろん、このプログラムは時代とともに進化を続けています。
開始当時は「英語力不問」であった条件が、現在は「英検2級以上」となり、「日本人のみ」だったプログラムも、サマープログラムは世界中から希望者を受け入れる様になり、授業内容も「医療面接」「医学部とのコラボ授業」などが含まれるようになり、 より体系的で実践的な学びが組み込まれるようになりました。
けれども、このプログラムの根底にある思いは、今も変わっていません。それは、
日本人医学生が参加しやすいこと
英語学習が将来の医療現場につながること
海外の医療制度や実践に実際に触れられること
を大切にする姿勢です。だからこそ、このプログラムには、単なるパンフレットや募集要項だけでは語り尽くせない力があります。
ただ海外へ行くだけではない。
ただ楽しく英語を学ぶだけでもない。
英語にまだ不安があっても、将来を見据えて挑戦したい
将来は日本以外の国で働きたい
そんな学生のために、丁寧に形にされたこのプログラムに他の短期留学にはない温かさや説得力があるとすれば、それは決して偶然ではありません。それは、そこには「日本の医学生に本当に役立つ学びの場を届けたい」という、岩下先生のはっきりとした願いがあるからです。
そして、その熱い思いは今もなお、レスター大学の医療英語プログラムの中に、確かに受け継がれています。
現在のプログラム内容や、当プログラムが選ばれる理由の説明は、下記リンクの『当プログラムが選ばれる理由』からご覧いただけます。

