イギリスの宮殿・マナーハウス探訪
上流社会の煌びやかな世界をちょっと覗き見
ヨーロッパのお城や宮殿には優雅で煌びやかなものが多く、また内装も贅を尽くした装飾の数々には思わず溜息が出てしまいます。絵画、彫刻、また家具や調度品にも、当時の歴史を物語るものが多いので、オーディオ・ガイドがあればそれにそって見学すると、ただ見て回るだけよりもずっと趣を楽しんでいただけることと思います。
宮殿やお城の豪華さを語る時には、それぞれの庭園の素晴らしさを語らずして表現することはできません。宮殿内部を見学する時間以上がかかる場合もありますが、その当時の造園技巧を尽くした庭もご覧ください。
ロンドンにあるエリザベス2世の居住する宮殿。外周護衛を担当する衛兵交代セレモニーが見れることでも有名。 『ロンドンで無料で楽しめるイベント』として有名な衛兵交代の評判の陰に隠れてしまう感は否めませんが、夏に訪れたのであれば、是非バッキンガム宮殿内部の見学もどうぞ!写真禁止なのでこれは自分の目でどれ程豪華絢爛であるか確かめてみるしかありません。
カッスル(城)という名がついていますが、実は個人の私邸(ステートハウス)です。ですが、『城』とつけたかった理由が頷けるほど素晴らしい豪邸です。内装も素敵ですが、やはりこちらはお庭から建物を見ながら散策するのが1番。出来ればお天気の日を選んでゆっくりご見学下さい。ヨークというロンドンから離れたところからさらにバスで1時間弱の所にありますが、行ってみる価値はあります! ヨーク駅から181番の直行便バスに乗って約1時間。日に3本くらいしか走っていないバスなので、必ず運行時間を確認してからお出かけください。バスを使用された方は入場料の20%が割引となります。必ずバスのチケットをチケットを購入する際に窓口で見せてください。 下記のリンクから素晴らしい上空からの景色をお楽しみいただけます。
エジンバラを訪れる観光客は必ずと言っていいほど訪れる場所、エジンバラ城。世界遺産にも登録されているエディンバラ旧市街にあるお城の現存する一番古い部分は、12世紀に建てられました。 今はハリーポッターの通うホグワーツ魔法魔術学校のモデルになったお城として有名で、いつも観光客で賑わっています。 エディンバラ城は中世から軍事的にも重要な要塞とされ、20世紀初頭までは軍が常駐していました。数々の歴史のあるお城だけあって、歴史的な建造物に加え、幽霊の言い伝えまであります。(夜お城を眺めると、それが納得できるほどゴースト感満点です) 下記リンクからエジンバラ観光情報をお読みいただけます。
ロンドンから日帰り可能な場所に位置するリーズ城。「世界で一番美しい城」と謳われたお城です。過去多くの女性城主に所有された為か装飾等が女性らしく、他の荒々しさの溢れた男性的なお城とはまた一風違うデコレーションをお楽しみください。城内には家族向けのエンタテイメントも多数用意されていますので小さいお子さんのいらっしゃるファミリーにも人気です。
ウィンザー城は今から約900年前に建設されたイギリス最古のお城で、エリザベス女王が週末を過ごされるお城として知られています。 ロンドンのヴィクトリア駅から出発する長距離バスで約90分、ウォーター・ルー駅から電車で約1時間という交通の便の良さも人気の秘密でしょう。 衛兵交代式なども行われており観光スポットとして有名ですが、その一方で、国賓の方を招くための迎賓館として利用されるなど、現在も数多くの公式行事で利用されているお城です。 その装飾には目を見張りますが、是非いらしていただきたいのはメアリー女王の「ドール・ハウス」。実際に稼働するエレベーター、蛇口からは水とお湯が出ると、当時の職人がこのドールハウスに懸ける匠の技に驚かされます。
1987年に世界文化遺産に登録されたブレナム宮殿は、オックスフォード郊外にあるバロック様式の宮殿です。20年の歳月をかけて建築された宮殿は、元英首相のウィンストン・チャーチルの生家としても知られ、ロイヤルファミリー以外の者が所有するイギリス唯一の宮殿です。 イギリス最高峰のバロック建築と揶揄されるだけあり、『ハリーポッター 不死鳥の騎士団』『007 スペクター』『ミッションインポッシブル ローグネーション』『ディズニー実写版シンデレラ(2015年)』など複数の映画の撮影も行われました。 オックスフォード近辺までいらっしゃった際には是非お立ち寄りください。
イギリス人の選ぶ「最も好きなマナーハウス」のトップに君臨し続けるマナーハウスがチャッツワース・ハウスです。この大邸宅はデヴォンシャー公爵の邸宅で、その広大な敷地に燦然と君臨する領主の館は、貴族の生活を垣間見るには最高のものであり、当時の名工達に金に糸目をつけずに制作させた調度品の数々は、それだけでも国の宝となりうる価値のあるものばかり。 お屋敷の素晴らしさに目を奪われがちですが、イギリス人の一押しのハウスたる所以は、実はその庭園にあります。1872年にこの地を訪ねた岩倉使節団が邸宅の素晴らしさよりも、その庭の素晴らしさの方に心を打たれたと記されています。 ギフトショップも大変充実しており、ガーデニングに因んだアイテムも入手可能です。