938人:英国の1日の新型コロナ感染者死亡数がイタリアの記録を超えた日

ナイチンゲール病院は必要だったのか?

 そんな新聞の見出しやニュースに驚かされたイギリス人も多かったと思います。「ええ!あんなに市民から熱望されて設立した病院だったのに?」


 「これでは医療崩壊は目の前」「いや、既に医療崩壊している状態だ!ロンドンの感染者並びに感染による死者は日を追うごとに増加の一途を辿っている」「医師の数も足りず、ベッド数も人工呼吸器もマスクもゴーグルもない!」毎日の様にニュースを通じて悲鳴にも似た現場の声が国民に届き、その上の外出禁止令。そんな中ジョンソン首相から「現在ロンドン市内に4000名を収容できる病院を建設している」という吉報がもたらされました。「これで何とかなるのではないか」と藁にもすがるような思いだったのは皆同じだったことでしょう。


 病院設立の裏には、「イギリス軍が全面支援で病院建設をサポート。10日以内に稼働可能」、「1ヵ月のレンタル料金4.5億円といわれるロンドンの一等地にある大型展示会場を保有する企業がNHS(イギリス国営保健医療サービス)に展示場を病院建設の為に無償提供」・・・などの『琴線に響く泣ける話』があり、加えて病院のオープニングセレモニーには新型コロナ感染から回復したばかりのチャールズ皇太子がモニターを通して出席したことも「新型コロナに負けないぞ!」というロンドン市民の士気を高めた形となりました。


 病院のテープカットから数日後となる昨日「本日初めての患者がナイチンゲール病院に入院することとなりました」とのニュースが・・・


 え?ってことは今までの数日間4000床のベッドは空だったんですか?

 The Guardian紙によると、「現在ロンドン市内の病院は4分の1のベッドが空いており、ナイチンゲール病院は軽度の新型コロナ感染者を受け入れる施設の為、その条件に見合う患者が現在いない為ベッドは空いたままとなっている。」とのこと。ロンドン市内の病院が問題なく稼働する状態が続くようであれば、この病院の目の前にある空港を利用してイギリス全土から患者を運ぶことも計画されているとか。


 でも、どうしてそんなに「もうベッドがない!医療崩壊だ!」という話から、「4分の1のベッドが空いている」状態になっているのでしょうか?そんなにイギリスの感染拡大の状況が良くなっている話なんて聞いていませんが・・・ もしかして、回復に向かっている軽度の感染者がロンドンには1人しかいないということですか?(関連記事:新型コロナの死亡率95%以上!どの国の話ですか?・・・イギリスです!


 先程本日の感染者の死亡数が発表になりました。イギリスで過去最大の936人で、これはイタリアの現在までの最大死者数(919人)を超えるのだとか。こんなことは考えたくもないですが、ここ10日間ほどは亡くなる方の人数が増加傾向にある為、それでベッドに空きが出来てしまったのでは・・・と疑いたくもなってしまいます。


 来週の月曜日に外出禁止令の期限の3週間目を迎えますが、現状を鑑みると現在の時点で解除になるはずもなく、国民は皆イースター休暇が終わるまでの最低でも後2週間は外出禁止令の期限延長があると感じています。


 ナイチンゲール病院の4000床がいっぱいになり(軽度の感染者の方が回復に向かう為に入院され)、1日も早く落ち着きが戻ることを祈るばかりです。